以前の「社員の声」に「10年後の設計業云々」と書いたMです。
機械設計業って何なんでしょう。というと話が広がりすぎて、とてもじゃないけどまとまりそうに無いので、ちょっと話の向きを変えて、機械設計業に向いてる人ってどんな人なんでしょう。
ひとつ言えるのは、几帳面な方が向いてそうとは思います。かと言って、我が社の全員が几帳面で、全社の集まりでは脱いだ靴はきっちり揃ってて、社長の第一声が有るまで膝に手を置いて微動だにしない、かと言えばそんな事は有りません。多分普通の会社とそんなに変わりません。いろんなタイプの人の集まりです。まぁ、自分はそう思ってなくても、人からは几帳面と言われる、という程度で良いように思います。
それから、欠かせないと思うのが、「負けず嫌い」。設計してると、たいがいいろんな問題にぶつかります。そこで「なにくそ!ぜったいモノにしてやる!!」と思わないと設計が終わらないですからね。このタイプは必須と思います。
もうひとつ、「気配り・気働きが出来る人」。機械設計は使われる時の状況を想像してものを作る作業ですから、使う人への気配りが大事なんですね。それから、仕事を進める上でも気配りが必要です。自分の設計した内容を説明する資料を作って提出しても、全然思いが伝わらなかったりすることもしばしば。「チクショー!」と思います。(負けず嫌いだから)気配りが出来てなくて、見る人の立場に立った資料になってないからなんで、不甲斐無さも感じます。
という感じで、機械設計業の一面が垣間見えたでしょうか。機械設計って無機質な仕事のように思う人も居るかもしれませんが、とても人間味あふれる仕事なのですよ。だから人にしか出来ない仕事なんですね。10年後、、、3D-CADとか3Dプリンタとかが徐々に広まってきてて、仕事のやり方なんかは変わってくると思います。が、この仕事に向いてる人のタイプは変わらない気がします。だから、これだけは言えます。道具はどれだけ進歩しても、「人にしか出来ない仕事」というのは変わらないのです。