社員の声

Mさん

100均に行くと身につまされます。
我社に入社して二十ン年。
様々なお客様に対していろんなものを設計してきました。
そんな経験から、100均の商品も製作の工程が目に浮かぶようになりました。
開発の四苦八苦、安い加工方法の選択、部品調達の手間暇、部品代の値切り交渉、
組立工程をいかに減らすか、出荷検査で品質をどう保証するか、梱包にコストは掛けられない、などなど。。。
部品点数の多いものになれば、部品1個が1円しないんじゃないか?
イマドキ「銭」なんて文字がちらつくことはそうそうありません。
例えば50銭の部品を2万個も作ってようやく10,000円の売り上げ。
部品屋さんのご苦労がしのばれます。
だがしかし、われらが設計屋はそういう苦労の中にも、
「いかに安く部品を作るか。50銭の部品屋さんにも、いかに儲けを出してもらえるか」を考えるのが仕事です。
設計屋の仕事は、別に「世界一速いナントカ」を設計するのがエラい仕事で、
50銭の部品のはその他大勢の仕事、なんてことは決してありません。
安く作るための創意工夫なんてとても面白い。
100均はまるで創意工夫のパラダイス。
「身につまされる」のとは違いました。
「心が踊ります」に訂正します。
設計屋とはそういう仕事です。


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