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5月後半になり暖かくなって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
テクノリンクでは、コンプライアンス研修会を開催致しました。
研修会の中では具体的なケースを上げ、どのような事象がコンプライアンス違反に該当するのか、
具体的な事例を交え、一人ひとりが考えることができる形の研修会でした。
上司や先輩の立場からはもちろんのこと、同僚同士でも該当する事例があること、
該当しなさそうなケースでも該当すると判断されることがあることなどを学びました。
会社の健やかな発展の為、居心地の良い環境を作る重要さを改めて認識し、
全員が意欲的に働けるよう社員一同努めて参ります。
研修会後は懇親会を行いました。
今回、社員の交流を促す為に座席はくじ引きで決められましたが、
狙い通り普段は会わないメンバーが同じ席になったグループもあり、
いつもと同じ面子(イツメン)の席もありでそれぞれの席で盛り上がっていました。
特に今まで話したことのない方と同席できた方はお互いに良い刺激が得られた事と思います。
(イツメンの方も違った刺激があったかも?)
また、新年度から本社にて研修を受けている新入社員は
今回の懇親会で客先配属の先輩社員達と初顔合わせということもあり、
最初は緊張した面持ちでしたが徐々に打ち解ける事ができたようで
明るく社交的な社員が入社して下さった事を大変嬉しく思います。
新たな戦力を加え、今年度もテクノリンクはますますの発展を目指して参ります。
【勤続年数】0年1ヶ月
【主な業務内容】ドラフター研修
社員の報告
木谷政信 様
お疲れ様です。Zです。
5月17日の定期報告を提出いたします。
この2週間は、主にドラフター研修で機械部品のトレースを進めました。
ドラフター研修では丁寧にきれいな図面を作成することにこだわって続けて参りましたが、4月からの研修で試行錯誤を続けてきたことが少しずつ改善できていることを実感しています。
きれいな図面を作成するための要素としまして、紙面をきれいに保つことと線と文字をきれいに書くこと、正確な寸法で図形を描くことが挙げられると考えています。
まず、紙面をきれいに保つことですが、作業を進める間に黒い斑点の汚れが紙面の所々にできてしまうという問題がありました。原因としましてドラフターの定規についたシャープペンシルの芯の粉が板面に空いた穴に反応して汚れてしまうということを上司や先輩社員の方から教えていただきました。そのため、こまめに定規を拭くことと、定規を移動させる時に持ち上げて浮かせることが必要だということでした。
しかし実践して進めていたところ、少しは改善されましたが汚れは付いてしまうことがありました。なぜかということをもう一度考えてみましたところ、定規に粉が付いてしまうということは根本原因としまして紙面に粉が落ちたまま作業を続けているという問題があることに気がつきました。
特に円定規を使うときと太い実線を描くときに、シャープペンシルの先が削れて粉が出やすいということに気がつきました。そのため円定規を使った後はそこに付着した汚れを都度ティッシュで拭き取るとともに、こまめに紙面に落ちている粉をティッシュで払い落とすことを改善策として実践いたしました。その結果、紙面に残る汚れは目立たなくなりましたので、効果があったと感じています。
次に線をきれいに書くことですが、濃い線で尚且つ細い線と太い線の区別をつけて線を書くことに苦労してきました。特にコンパスを使って円弧を描く際に線が薄くなったり細線が太くなったりしてしまうことに問題意識をもっていました。なぜかということを考えましたところ、円を書くときの右手の動かし方につきまして、コンパスの持ち手が進行方向に対して斜めに傾くような形で線を引いていることに気がつきました。この持ち方は安定して回転はさせやすいのですが、芯が斜めに紙面と接してしまうため太くなりやすいことと破線や一点鎖線などの細かい手先の調整がしづらいという2つの問題点があることに気がつきました。そのため、コンパスの持ち手を垂直に立てることで、芯の一番細い部分だけが紙面と接するようになり細い線を書くことができ、破線や一点鎖線のつなぎ目も細かく調整しやすくなったと感じています。
3つ目に正確な寸法で図形を描くことですが、複雑な部品が増えてきて細かい部分の寸法の見取り方に苦労しています。どこの寸法を基準にして書き始めるかということが重要になってくると考えています。特に曲線と直線の交わる部分ではどの寸法で交わっているのかをよく理解していないと描けないと感じています。複雑な図形になればなるほど、まずは元図をよく見取り、自分の中で1つ1つ理屈づけながら全体像を理解していく必要があると感じています。
課題を見つけ、その原因を考えどうすれば改善できるかを考える過程はドラフターに限らず今後の設計業務において大切なことだと認識しておりますので、PDCAのサイクルを常に意識し研修を進めて参ります。
今後の2週間につきましては、ドラフター研修を5月22日までに完了させる予定です。その後、リフター研修の分解とスケッチを行い、CADを使っての部品図作成に取り組んで参ります。
今回の報告は以上です。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認の程よろしくお願いいたします。
教育担当者からの返信
Z君
報告ありがとうございます。
〇ドラフター研修をこだわってきたというのはよくわかります。その結果が図面に現れていました。細かな配慮をしているからこそです。それを確認するにつけ、設計者の基本に必要な心構えができつつあるように思われます。
〇きれいな図面を描くために具体的な方法を見つけ出し対策しながら汚れないように意識して描いている、とあります。その結果、ほとんど汚れの目立たない図面に仕上がるようになりました。そのような配慮ができるから線も濃く均一で、線種の区別も明確、小さな線の間隔もはっきりしており、結果として間違いが少ない図面になっています。多分、描く速度も速くなっているはずです。
〇経験が全くないにも拘らず工夫を繰り返せばきれいな図面が描けることを示したZ君を見て面白いと思わずにいられません。設計未経験者であっても手描きのトレースだけで設計者の可能性を見せられる気がするからです。繰り返しますが、きれいな図面だけでなく、色々と工夫を凝らしているところに感心しています。
〇以上の事は設計全般に通じる事であると認識しているとあります。今回の報告はそれだけで十分です。
〇図面を描く時に必要な注意深さ、工夫などを自分で見出しているので他人に教えることもできると思います。いつか言いましたが、私はありがちな設計者同士の没交渉さは自分も周囲も向上させないと考えています。教える行動を起こしながら設計そのものだけに関わらずそれを広い視野で考えてみてください。
体調に問題はないですか。健康第一で勤務ください。
よろしくお願いします。