2022年7月度の勉強会として配信した表面処理について、
私もいま一度資料を読みながら振り返ってみました。
簡単にではありますが、まとめた物を添付します。
2022年7月某日 社内勉強会担当
テクノリンク社内勉強会 振り返り
<概要>
表面処理によって部品の性質、機能を向上させることができる。
・何のために表面処理をしたいか、という「目的」
・使用する材質に対して充分な効果が得られるかどうかの「相性」
上記の点に気を付けて使い分ける必要がある。
<表面処理の目的>
・強度を上げる(硬さなのかしなやかさなのか耐摩耗性なのか)
・美観の向上
・防錆
…など
<表面処理の種類>
細分化すると多岐にわたるが、大きく分けて、塗装、メッキ、化成処理、硬化処理…
・素材の表面を化学反応させる方法
陽極酸化処理、化成処理
・表面の組織を変えず化学反応させる方法
高周波焼入れ、炎焼入れなどの表面焼入れ
・元素を染み込ませる方法
浸炭処理、窒化処理
・表面に物質を付加加工する方法
メッキ、塗装
化成処理は、メッキに似ているが、
メッキは電気で付着させるのに対し、化成処理は素材表面を化学的に変化させる。
クロメート、リン酸塩被膜、黒染め。
<表面処理を施す素材>
・金属
・樹脂
・木材
表面処理を必要としない素材に、ステンレスや透明や色付きの樹脂があるが、
これらはあらかじめ処理済みの素材であるともいえる。
<まとめ>
表面処理によって、その素材が元々持たなかった特性を付加することができる。
手に入りやすく、加工方法も確立された鉄系の材料を使って部品を作り、
表面処理で錆びを防いだり、耐久性を上げるというのは理にかなった使い方である。
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屋内、屋外、さらにもっと過酷な環境下、など使われる場所によって選ばれる表面処理は異なります。
今見ている部品、またその図面になぜその表面処理が選ばれたのか、ということも意識してください。
今回の勉強会テーマは表面処理について。
表面処理とは、素材表面の性能を良くするための加工方法で、
私達が図面を描いていて最も多く遭遇するのが、
鉄の部品が錆びないようにするにはどうしたらいいか?
更に、見た目を良くする、周囲の環境に外観を合わせる、などなど。
それぞれが関わっている装置の部品にもさまざまな表面処理がされています。
日頃の図面でよく見る表面処理について理解を深めてください。
では、続きは資料で確認してください。
2022年7月某日 社内勉強会担当
※文中の「資料」については他社様(機械要素メーカー)発刊の冊子であるため、
こちらのHPでは公開いたしかねます。ご容赦くださいませ。
今回の勉強会テーマは溶接についてです。
簡単に言うと、素材に熱を加えて接合部を溶かし、
溶けた部分が一体化したら冷やし固める接合方法。
皆さんがこれまで関わってきた業務や、街中で見る構造物など、
どんなふうに使われているか想像しながら資料を読んでみてください。
2022年4月某日 社内勉強会担当
※文中の「資料」については他社様(機械要素メーカー)発刊の冊子であるため、
こちらのHPでは公開いたしかねます。ご容赦くださいませ。
今回の勉強会テーマは鋳造について。
鋳造とは、溶かした金属(主に鉄・アルミ・銅など)を型に流し込み、
冷やして目的の形状に固める加工方法。古くからある金属加工法で、
例を挙げるならお寺の釣り鐘や仏像、鍋や釜、マンホールの蓋など多岐にわたります。
機械部品を形作るのにも多く利用されますが、型の種類や流し込み方で、
面の仕上がりや精度に違いがあり、そのまま部品として使われることは少なく、
必要に応じて仕上げ加工を行うのが一般的です。
型の種類:砂型、石膏型、金型 など
流し込み方:重力、遠心力、低圧、高圧 など
大型の部品、精密な部品、大量生産に向くもの、少数でも対応できるもの、
コストも含めたメリットデメリットを考慮して、
最適な鋳造法を選択する必要があります。
添付の資料は、鋳造についての全般的な解説になっており、
さらに詳しく知りたくなったら、個々の鋳造に関する用語で検索してみるといいでしょう。
では、続きは資料で確認してください。
2022年2月某日 社内勉強会担当
※文中の「資料」については他社様(ものづくり分野のデータベースサイト)発刊の冊子であるため、
こちらのHPでは公開いたしかねます。ご容赦くださいませ。
今回の勉強会テーマは機械加工についてです。
機械加工とは、呼び方の通り、機械を使い、製作図面に基づいて素材を加工すること。
ブロックや板状の素材を、
たたいて延ばしたり、曲げたり。(この場合、素材の体積は変わらず)
切ったり、削ったり、穴を開けたり。(この場合、素材の体積を減らしながら)
最終的な形状に応じて、加工の方法や使う機械が異なります。
イメージとしては、
・金属をハンマーでたたいて形を作る
・板を切る、曲げる
・固定したブロックを削る
・回転する棒を削る
などなど。
溶接のように、付け足しながら作る方法は別の機会にまわします。
上に示した以外にも工作機械、加工機械はあるので、
「機械加工とは」で検索してみるといいでしょう。
では、続きは資料で確認してください。
2022年1月某日 社内勉強会担当
※文中の「資料」については他社様(機械要素メーカー)発刊の冊子であるため、
こちらのHPでは公開いたしかねます。ご容赦くださいませ。
皆さん、初回の資料は読んで頂けたでしょうか?
初回は設計の心構えについて書きましたが、これからは設計にまつわる事柄を、
ジャンルごとにまとめられた資料を紹介していきます。
紹介する資料は、教科書ほどかしこまったものではなく、
「読み物」として捉えてもらえば結構です。
途中で公式や計算が出てきたら、興味があれば読んで、解いてみる。
難しいと思ったら後回しにして、今は読み飛ばしても構いません。
後で必要になった時に、
「あそこにこんなことが書いてあったな」と思い出してもらえれば大丈夫です。
2回目のテーマは「機械要素」。
機械要素とは、機械を構成する最小の機能単位のことです。
どんなに複雑な機械装置でも、単純な機械要素を組み合わせて構成されます。
一般に、それ単独では用をなしませんが、
機械の中に適切に組み込まれることにより、それぞれが役割を果たし、
全体で機能を満たします。
各要素の分類は、いくつかのパターンがありますが、主だった物は、
締結、伝達、液体伝達、密封、案内、制御、エネルギー変換、緩衝。
といっても、よくわからないと思うので、具体例を示すと、
・ねじ
・歯車、ベルト、チェーン
・配管、バルブ
・Oリング、ガスケット
・軸、ベアリング
・スイッチ、リレー、コントローラ
・リンク、カム、クランク
・ばね、ダンパー、ブレーキ
…などなど、
少し聞き慣れた名前が出てきたのではないでしょうか。
では、続きは資料でご覧ください。
2021年11月某日 社内勉強会担当
※文中の「資料」については他社様(機械要素メーカー)発刊の冊子であるため、
こちらのHPでは公開いたしかねます。ご容赦くださいませ。
勉強会のいちばん初めに、
設計を志してテクノリンクに来た新人の皆さんへ
以前の勉強会で「図面の描き方」という題で
講義を行った時のプロジェクター資料を送ります。
勉強会では口頭で補足説明しましたが、それを「図面を描く意味」として、
簡単にではありますが文章にしましたので読んでください。
2021年10月某日 社内勉強会担当
図面を描く意味
(勉強会用プロジェクター資料「図面の描き方」と合わせてご覧ください)
設計における図面には、部品図、組立図、検討図…など、ほかにもいろいろありますが、それら
の図面を描く意味とは何でしょう。
ひとつめは「情報の伝達」のためです。
それぞれの図面に目的、役割、必要性があって、書き方が違います。それらを理解することによっ
て、おのずと書き方が見えてくるのではないかと思うのです。例えば、
・部品の加工:設計者から加工者へ、作ってほしい部品の形を伝える
・受入れ検査:加工された部品に間違いが無いか、受け取っても大丈夫か確認する
・組立て作業:要求する仕様を伝え、もしも不具合が起こった際は、図面から原因を探る
最近では、CAD のデータから直接加工をしてくれるサービスもありますが、加工後の確認や、組
立てで不具合が起こった場合の対応は、図面があった方がスムーズです。
ふたつめは「証拠として残す」ためです。
・設計を進めていく過程で、関わる人同士が確認したという証拠
・初回の出図内容とそれ以降の変更履歴
図面上の間違いを訂正したのか、設計的な問題を解決するための変更なのか、図面の履歴を見
れば後からでも遡ることができます。
図面の書き方には基本的なルールがあります。「※日本産業規格」が一般的で、英語
(Japanese Industrial Standards)の頭文字を取って「JIS(読みはジス)」と呼ばれています。技術文
書として国レベルの「規格」を制定し、全国的に「統一」または「単純化」したもので、「標準化」とも
言います。JIS の規定はあくまでも基本的なルールであって、絶対ではありません。図面のルール
は、各会社が独自に作るケースも存在します。ただし、読み手に対して認識の違いを与えないこと
は守らなければなりません。
※ 日本工業規格 から 日本産業規格 に改称。
最後に、図面は設計者の仕事の結果です。
成果として後に残ります。また設計に対する評価軸にもなります。
ですから、いい加減な書き方をしていてはいけません。まずは間違いのない図面を、将来的には、
誰が見ても理解しやすく要点を押さえた図面が書けるようになってほしいと思います。
弊社では、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から
対面での勉強会を長らく見合わせておりました。
しかし2021年9月より、メール配信やオンライン通話を使って
勉強会を再開する方針を立て、2022年9月現在も継続的に行っております。
こちらのページでは、その内容の一部を公開させていただきます。
まずは弊社ベテラン社員である勉強会リーダーより
全社員に向け発信したメール(一部抜粋)をご紹介いたします。
現在、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、
対面での勉強会の開催は見合わせています。
しかし、事態はなかなか収まりを見せず、
今日現在もまだ京阪神地域は緊急事態宣言の最中です。
そこで、メーリングリストを利用して勉強会資料を配信することにします。
また、設計初心者の社員もいますので
例えばリモート勉強会の実施などでフォローすることを考えています。
疑問点などはメールやリモート勉強会の中で質問を受け付ける形を取ります。
この勉強会の目的は、それぞれが設計の力を付けてもらうため。
そして一つの目標として、技能検定「3級機械・プラント製図」の合格を目指してもらいます。
技能検定とは、全国統一基準の国家検定制度で、合格すれば「技能士」と称することができます。
ただ、私としては合格するための試験対策にするつもりは無くて、
設計の力を付けた結果として技能検定に合格できるように、この勉強会を進めていきたい。
そのためには、新人はもちろんですが、
経験者にもまたもう一度振り返って資料を読み返すことで、
知識の再確認をしてもらいたいと思っています。
今後しばらくはこちらの形を取りますが、
コロナ禍が収束したら、対面での勉強会を再開しますので、
それまでの間、どうかよろしくお願いします。
2021年9月某日 社内勉強会担当
ものづくりPJも第3回目となりました。
2回目から少し間が空きましたが、
その間に各グループ仕事の合間に検討を進めており
組立直前まで進めていたところがほとんどでした。
そのため、今回の第3回目では加工・組立を行いました。
既に加工済で組立のみを手際良く行うチーム、
機械を使ってアルミ等を加工をするチーム、
はたまたダンボール等で製作するチーム、
チームごとの様々なアイデアのもと、三者三葉なものが出来上がってきております。
次回は、組立したキャッチ部の発表を行う予定です!
今回の勉強会では、前半は若手社員の実績発表、
後半には第二回「ものづくりPJ」と「タップ穴加工実習」を行いました。
第一回目で話し合った内容に沿った各自の構想マンガ絵を提出し、
それをもとに各グループの案が一つに絞られるようにまた話し合い…という感じで
第二回も各々意見を出し合いながら進められたように思います。
検討・設計・材料の選定や手配等まだまだ行うべきことは山積みですが、
少しずつプロジェクトは進んできています。
また、話し合いをいる間には1グループごとにタップ加工実習も行いました。
ハイトゲージやフライス盤を実際に扱うのは初めてという社員も多く慣れない手つきの中、
全員が怪我もなく作業を終えることができ、こちらも良い実習となりました。