若手社員レポート

Kさん(勤続年数:1年4ヶ月)

【勤続年数】1年4ヶ月
【主な業務内容】部品の調整作業

社員の報告

木谷政信 様

お疲れ様です。Kです。

1月15日の定期報告を提出致します。

今現在は前回までの定期報告で設計、組立していた部品の調整作業を行っており、動作確認時には見られなかった問題が発生した為、それらの対応を行いました。

調整対応を行うにあたり、ただ問題箇所の部品を新品のものと取り換えて終わり…といった対応ではなく
・いつまでに問題を解決しなければならないのか
・問題が発生する原因について細かく検討
・実物を見て現状確認(部品が摩耗や干渉で削れていないか?等)
・どうすれば問題を解決できるか
・その解決方法が締切りに間に合うのか
といった内容をしっかり考え「今すぐにできる対策と今後時間をかけて検討すればできる対策」の2つの結論を出し、お客様に報告し判断を求めました。

目先の問題をありあわせの部品や小手先の調整でなんとかすると同時に、長い目で見た時にどうすれば設計物が問題を起こさないか、といった根本的な解決策を模索したり、問題を起こした時にどのような対応をすればよいのか自分以外の人間でも分かるような資料を残すことが大事であると感じました。

今回の報告は以上です。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認の程よろしくお願いいたします。

教育担当者からの返信

Kさん

報告ありがとうございます。

〇全く新しく製作された装置は思惑通りに動作する事は私の経験からも稀ですね。それを実感しているようです。
その原因として、ワークについては
・実際は図面で想定して描いてあるような形ではなく微妙に異なる所がある。形状が微妙に一定ではない
・力がかかる事で変形している
・素材の性質が図面上で想定したものと違う
・気温で硬さが異なる
・わずかな違いが正常な動作を妨げることがある
・ワークに対して装置の機能の何かが足りない 等々

機構については
・当初はうまく動作していたが接触している部品が摩耗する
・必要な摩擦力が変化する
・ワークの状況、状態の変化に対応できる構造ではなかった
・基本的に装置物は柔らかいものを扱うのが苦手である
・一定の形を維持できないワークを扱う装置は注意が必要である
・同じワークでも「作る装置」と「扱う装置」では装置の考え方が違う
・柔らかい、変形しやすいワークは自然状態(拘束なし)で扱うと思うようにならないことが多い 等々
以上は私が経験的に感じている事です。

〇ワークの性状と状態が一定ではないものを扱う装置は難しいです。
柔軟に対応できる装置を作ればいいのですが、構造が複雑になる傾向でコストが高くつきます。

〇以上は直接的な話でしたが報告にある、その問題の解決に向けた周囲への配慮にいつもながら感心します。
すぐに対応しなければならない事、対応等についての連絡や、さらに最終的に装置を引継ぎするところまで考えています。
客先としては非常に嬉しい対応です。あとは結果を出すという仕上げのみです。

体調に問題はないですか。
根を詰め過ぎで体調を壊さないように勤務ください。
装置を作るという事は具体的に形になり結果が見えるのでプレッシャーが大きいはずです。
思うようにいかないときには上手に気分転換することです。
体調維持も仕事と同じように大切です。
よろしくお願いします。


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